上海の街角にあるカフェ
中国ではここ数年、コーヒーの消費が伸び続け、好調を見せています。今年は2億5000万ドルの追加融資を受けた「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」のほか、「M stand」、「Manner」、「隅田川珈琲(TASOGARE)」、「三頓半(Saturnbird Coffee)」など多くのブランドが数億元(数十億円)に上る融資を受けました。業界協会の統計によりますと、今年1月から9月にかけて、関連融資は21件に達し、融資総額は46億元(約816億円)を上回ったとのことです。
世界の多くのコーヒーブランドが中国市場を見込んでいます。スターバックスが今年中国で新たにオープンした店舗の数は過去最高の654店で、店舗総数は5300店を超えました。設立5年足らずのラッキンコーヒーは店舗数がすでに5300店を超えています。Timsコーヒーはわずか2年で200店に達しました。Mannerも2020年末の80店から現在は約300店になり、今年は1日あたり0.8店を設ける拡張ぶりとなっています。
上海市がこのほど発表した「上海コーヒー消費指数」によりますと、上海には7000店近くのカフェがあり、世界でカフェが最も多い都市となっています。さらに、昨年の初めから現在まで、カフェの数は新型コロナの影響で減少するどころか、増加の勢いを見せています。淮海中路には約50店が集まり、上海でカフェが最も多い通りとなっています。
データによりますと、全国のコーヒー企業の新規登録数は、昨年が2万2700社だったのに対し、今年は10月末時点ですでに2万900社に達しました。コーヒー市場の規模は拡大を続け、2020年の3000億元(約5兆3225億円)から、2025年には1兆元(約17兆7417億円)に達するとみられています。(朱、藤井)