赤いコウシンバラに止まるモズ
6月6日は二十四節気の一つ芒種(ぼうしゅ)です。この時期にコウシンバラ(月季)が満開を迎えます。コウシンバラは花期が長く、4月から9月まで咲き続けます。花が麗しく、品種が多いことから、「花の女王」とも呼ばれています。中国はコウシンバラの原産地の一つで、2000年以上の栽培の歴史を持ちます。
中国のコウシンバラは18世紀にインド経由で欧州に伝わると、たちまち世界中に広がり、街や公園を飾るようになり、人気を博しています。欧州の人々は中国のコウシンバラと現地の品種を広く交配させて、丹念に育成してきました。中国のコウシンバラは世界のさまざまなコウシンバラの母とも呼ばれています。
北京にある天壇公園の祈年殿前に咲くコウシンバラ
北京の長安街に咲くコウシンバラ
10万本ものコウシンバラが咲き乱れる(中国中部の湖北省襄陽市朝陽村)
各種のバラを含め十数種類の花が栽培される「花の迷宮」
(中国南西部の貴州省黔西南ブイ族ミャオ族自治州にある国家科学技術農業園)
コウシンバラの根や葉、花は全て薬草として利用でき、活血(瘀血を取り除く)消腫、消炎解毒の作用があります。(閣、柳川)