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 中国北西部にある陝西省洛南県の夜ゲン(土へんに原)遺跡でこのほど、石で作られた球や斧(おの)、つるはし、削ったりたたいたりするための器具や先端の尖った器具など、旧石器時代の石器1万2000点余りが出土しました。陝西省考古研究院は15日、「考古学における重要な収穫」と評価しています。

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今回出土した石器(提供:陝西省考古研究院)

 陝西省考古研究院の副研究館員である張改課氏によりますと、地層の堆積構造や石器を分析した結果、遅くとも今から約60万年前には人類がこの地域で活動していたとみられます。また、今から約25万年から約7万年前までの長い期間にわたり、人類の活動の繁盛期が続いたとのことです。

 夜ゲン遺跡は、旧石器時代の遺跡が密集する地域の一つである洛南盆地の中でも最も深い地層から発掘された遺跡です。今回の出土品は、洛南盆地における異なる時代の人類の石器製造技術、生存活動の強度と環境変化との関係などを研究する上での大量の基礎資料となり、秦嶺山脈と周辺地域における旧石器時代の文化の変遷や東西の文化交流の研究にも大きな意義があるとのことです。(鵬、柳川)

記者:編集:崔煜

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