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 東アジア特有の鳥として「東洋の宝石」とも呼ばれるトキは、一時は絶滅の危機に瀕していました。しかし、中日韓3カ国の協力により、トキの数は当時の10羽ほどから今では5千羽以上にまで回復しています。韓国の牛浦(ウポ)トキ復元センターはこのほど、2019年に野外に放鳥された一組のトキから2羽のひなが自然孵化したと公表しました。韓国でのトキの野生下における孵化の成功は42年ぶりだということです。

 牛浦トキ復元センターがある慶尚南道(キョンサンナムド)昌寧(チャンニョン)郡の政府はこのほど、2019年に野外に放鳥されたトキのつがい一組が今年3月に3回の産卵を行い、2羽のひなが孵化したと発表しました。この2羽は6月10日から12日までの間に巣立つ見込みです。

 トキは韓国では天然記念物198号に指定されています。朝鮮半島では約30年前に絶滅したとされており、2008年に中国政府がトキのつがいを韓国に贈ったことで、それまで写真や絵の中でしか見られなかった鳥が再び姿を現すようになりました。(RYU、謙)

作者:編集:崔煜

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