【新華社北京11月3日】中国水利部は1日、南部の水を北部に送る国家事業「南水北調」の中央ルート第1期プロジェクトが2021-22年度の送水目標を無事達成したと発表した。送水量は年度計画の1・3倍近いに当たる92億1200万立方メートルとなり、過去最高を更新した。
送水計画の年度期間は11月1日から翌年10月31日までとなる。中央ルート第1期は8年度目を終え、累計送水量は523億立方メートルを超えた。
同部の統計によると、南水北調の東・中央ルート第1期の合計送水量は現時点で576億立方メートルを超え、直接的な受益人口は1億5千万人に上る。うち、沿線河川・湖沼の生態系への補水量は92億立方メートルを超え、永定河や白洋淀では豊かな水をたたえた景観が再び見られるようになった。華北地域の地下水過剰取水地区の水位上昇にも寄与した。
南水北調の運営企業、中国南水北調集団の関係部門責任者は第1期プロジェクト全面通水後の東ルートと中央ルートの状況について、集中豪雨や台風、寒波など極端な天候の試練にも耐え、安全かつ安定して運営されており、送水量は持続的に増加し、水質も安定して基準を満たしていると説明した。